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萝卜

前回どんなブログを書いたのかまだ記憶に鮮明に残ったまま早くも今回のブログが来ました。今回何を書くのか悩んでいるところ、ある利用者さんとの対話で日本と中国の食べ方の違いにびっくりしましたので、今回は私が日本に来て驚いたことを1つ書きます(いくつもありますが)。

 

日本へ来て早くも8年たちました。元々中国にいた時は食事の準備は全部お母さんに任せて、私は食べるだけでした。お母さんと一緒に食材を買いに行く機会は何回ありましたが、あまり関心がなく、自分一人で買いに行くのもなかったです。ちなみに中国では食材を買うところはスーパーだけではなく、個人が商売するところもあって(しかもやすい、値段の交渉もできる)お母さんは大体個人のほうにいきます。

話を戻って、ある日学校の先生から「お母さんの負担を減らし、代わりに何かしてあげましょう」という宿題が出されました。悩んだ結果私はお母さんの代わりに晩ご飯の食材を買いに行くと決めました。初めて一人で食材を買いに来た人ということを周りにばれたくないから、お母さんが交渉している場面を一生懸命思い出そうとしていますが、この時限って何も思い出せないことにあきれました。長い時間ウロウロするのもなあと思った私は「萝卜(にんじん)」を買うと決めました。

萝卜を売っているおばあちゃんに近づいたらなんだか獲物で見られたような目線はともかく、私は常連客のふりをして「この萝卜いくらですか、おいしいですか」と聞きました。おばあちゃんは花が咲いたような笑顔で「やすいですよ、今朝とったばかりの萝卜だから炒めたりそのもも食べても甘いよ」とアピールしました。「じゃあ10元(200円)の萝卜下さい」と常連客のふりをして言ったら、萝卜がたくさん入った袋が渡されました。数が多く、えっと思いましたが、もう言ってしまったからいいっかと持って帰りました。その後一週間ずっと萝卜の料理を食べていたこともなかなか面白い体験でした。

 

そして、日本へ来たばかりの時、自炊すると決断して、スーパーに行ったら萝卜の漢字を見て驚きました。なぜかというと「人参」と書いてあるからです(なんだか訳が分からないことを書いているような)。中国人なら「人参」という単語を見たら「高麗人参」しか思いつかないです。なぜ日本は「萝卜(にんじん)」を「人参」と呼んでいるのかについてすごく興味を湧きました(まさか昔の中国人に騙されて(;’∀’))。

 

いろいろ調べてみたら、中国と同じ、日本も元々人参は高麗人参を指します。そして「萝卜(にんじん)」の根が高麗人参、葉がセリに似ていることから、当初は「セリニンジン」と呼ばれたそうです。また、高麗人参とセリ科のにんじんを区別するために、「菜人参(なにんじん)」「人参菜(にんじんな)」、畑に植えることから「畑人参(はたにんじん)」などとも呼ばれたそうです。やがて、これが主流となり、セリ科のにんじんを指して「にんじん」と呼ぶようになったそうです。

 

同じ漢字だとしても、意味が違い、その違いの中には長い歴史、変化が含まれることに感心しました。

 

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