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おいしさのパーセンテージ

みなさんは料理を作るときにレシピを見ながら作りますか?それとも自分の感覚を頼りに,適当に作っていきますか?

 

私はレシピをきちんと見る派なのですが,時々困ることがあります。それは分量の欄に書いてある,「適量」や「少々」などという表現です。別に大体で作ってしまって良いのでしょうけど,レシピを見ている以上はどうしてもきっちりと作りたい気持ちがあるのです。(柔軟性が無さすぎる…?)

 

そんな時,とある本を読んで,料理には美味しくできる基準があるのだということを知りました。私はそれ以来,「適量」や「少々」という言葉に対して恐れることはなくなりました。それどころか,その基準さえ意識すれば,レシピを見なくても美味しく作れるようにまでなったのです。今回は,その基準をみなさんにもご紹介させて頂きます。

 

その基準というのは,塩分濃度を守る,ということです。

 

具体的に言うと,食材の総量に対して0.8%~1%の塩分濃度にするということです。計算のしやすさを考えると,ひとまず「1%」と覚えておくと楽だと思います。

 

例えば,野菜炒めを作る場合,炒める前の野菜や肉などの材料の総量が400gだとしたら,使用する塩の量は 400g×1%=4g となります。小さじ1杯の塩は約6gと言われていますので,小さじおよそ3分の2の量を入れたらOKということになりますね。たったこれだけで,美味しくできた!と不思議と感じられるようになります。

 

なぜ1%なのかというと,人の血液などの体液は塩分濃度が約0.9%に調節されており,人は体液濃度に近い0.8%~1%の塩分濃度の味をちょうど良いと感じるとされているからだそうです。

 

なお,醤油や味噌などで味付けをされる場合は含まれる塩分の量が異なりますのでご注意ください。参考までに,それぞれに含まれる塩分量は下記となります。(いずれも種類によって異なりますので,あくまでご参考です。)
醤油:大さじ1杯で約2.6g,味噌:大さじ1杯で約2.2g

 

醤油や味噌は塩と比べると計算が少し複雑ですね。ですので,私の場合はキッチンで電卓をよくたたいています。料理に電卓というと,変な組み合わせに感じるかもしれませんが,これからの新しい生活様式の一つになる日がいつか来るのでは?!と勝手に予測しています。

 

日ごとに涼しくなり食欲の秋を実感する頃ですが,今年は作るところから始めてみる食欲の秋はいかがでしょうか。

 

 

M.M.

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