脱・悪しき習慣
ここ数年,歯の健康を意識して過ごすことが増えています。
日ごろの取り組みとしては,毎食後の歯磨きはもちろん,夕食後にはデンタルフロスを行い,寝る時には歯の摩耗を防ぐためにマウスピースも着用しています。
そして,年に一回は歯科検診を受けるようにしています。
もともと歯が丈夫な方なのか,虫歯になったことはほとんどありません。
にもかかわらず歯の健康を意識しているのは,何かのきっかけで,歯周病になることで糖尿病や心臓疾患を引き起こしやすくなると知ったからです。
また,最新の研究では歯周病は認知症とも関連があると言われているようです。
歯磨きでそれらのリスクを下げることができるのならお安いものだと,せっせと磨くようになりました。
ここまで書くと,歯のケアを完璧に行っている人のようなイメージで終わりそうなのですが,実際のところはそういうわけでもなく…
ある時から冷たいものを食べると歯が強烈にしみるようになったのです。
もしやこれは…の嫌な予感は見事的中し,歯科医から知覚過敏と言われてしまいました。
そして,歯の磨きすぎは良くない,とも助言を頂きました。
思い返せば,長いときは10分以上歯を磨いている日もありました。
特に夜の時間は急ぐ必要もないので,それはもう時間をかけて磨いておりまして,テレビを観ながらだったり,ネットをしながらだったり,延々と磨いておりました。
ネットに夢中になって,歯を磨いていることを忘れてしまうこともしばしば。
心いまここにあらず状態で,歯を磨く行為は自動操縦状態だったのです。
この一件があってから,磨き方を改めようと思い,何かをしながら歯を磨くことはやめるように気を付けていました。
しかし,一度身に着いた悪しき習慣というのはなかなか抜けきらないようで,気付けばまた何かをしながら歯を磨く日々に…。
習慣とは手ごわいものです。
そんな折,現在絶賛開催中のプログラム『マインドフルネスベースドリワーク』に参加させて頂くうち,日常生活でマインドフルネスを意識する機会が増えました。
そして今は歯磨き中にマインドフルネスを実施しています。
これが自分にとっては丁度よく,歯を一本一本丁寧に意識しながら,磨きすぎることなく磨ける時間になっています。
このままこの習慣が身に付き,今年の夏は冷たいものを食べても平気な歯になれたらと願っています。
M.M.