腸やさしい生活
とりたてて得意なことなど無い私ですが,胃腸の弱さだけは昔から自信があります。一般的にお腹に優しいと言われているような,うどんや鍋物といった食べ物を食べてもお腹を壊すことさえあります。せっかく体内に食べ物を入れても,きちんと栄養として身体に取り込まれずに排泄されてしまうという正に負のサイクルです。
思い切って病院を受診し,検査もしましたがとりたてて大きな異常はなし。異常がないこと自体は喜ばしいけれども,原因が分からないというのは困る…と思っていたら,医師から一枚の紙を渡されました。
そこには【低FODMAP食 一覧表】という記載が。
医師いわく,お腹に良いとされている食べ物であっても,人によってはお腹を壊す原因になっていることもあるとのことでした。以前リサーフでも腸を整えるためのプログラムが行われ,その時にFODMAPという言葉は学んでいたので,『あ~…やはり自分はこの可能性があるのか…』と観念したような気持ちになりました。
一覧表に目を移すと,【食べても良い】ものと【食べてはいけない】ものがズラリと書かれています。主食の項目を見てみると,お米や十割そばは食べても良いけど,小麦類(パン,うどん,ラーメンなど)は食べてはいけないと。うどんもパンも大好きな私にとっては大変ショックの大きい内容です。そのほか,野菜に関しても玉ねぎやにんにく,ごぼうなどはNGとなっています。
そもそもFODMAPというのは,発酵性のある4種類の糖質の頭文字を組み合わせたもので,F「発酵性の」,O「オリゴ糖」,D「二糖類」,M「単糖類」,A「AND」,P「ポリオール」のことを指しているとのこと。
FODMAPという糖質は小腸の中での吸収が非常に悪いため,なかなか腸に入っていかず,小腸内の糖質の濃度が高くなってしまうそうです。そうなると,濃度を薄くしようと血管から小腸内に水が引き込まれ,その結果,腸のぜん動運動が過剰になり,下痢や腹痛を起こしてしまうというメカニズムになっているようです。
FODMAPすべてを制限する必要はなく,いくつかの食材を止めてみて様子を見てみる,というのを繰り返し,自分にとって合わない食品を見つけていくスタンスで良いようなので,ぼちぼちと食事のコントロールをして過ごしています。
同じような境遇の方がどれほどいるのか分かりませんが,胃腸の弱さに自信のある方は是非一度「FODMAP」について検索してみてください。
M.M.